【井村屋ヴィソン】酒々まんじゅう・あんころもち・ぜんざいを年間何百個のあんこマニアが食べ比べ|冬と夏で変わる小豆たち

vison井村屋レビュー 365日あんこ

ほやほやの蒸気と、ふわ〜っと香る日本酒の香り。
三重県・多気町の「VISON(ヴィソン)」で見つけたのは、井村屋が手がけるちょっと特別な和菓子たち。

2026年3月、訪れたときに出会ったのが「酒々(ささ)まんじゅう 芳醸菓」と「あんころもち『おとづれ』」、そして冬季限定の「ぜんざい福椀」。 どれも見た目も香りも只者やないオーラ出ていたので、これは食べてみなあかん!と即決でした✨

そして2026年7月、再びヴィソンへ。今度は季節が変わって、夏季限定の「冷やしぜんざい」が登場していたので、迷わずオーダー。酒々まんじゅうも、変わらぬ美味しさで再実食しました😋

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

年間何百個とあんこを食べてきた私やけど、同じ店に季節を変えて2回足を運んで「同じ小豆が、こんなに違う顔を見せる」と実感したのは、なかなか良い体験でした✌️

というわけで今回は
✅通年商品|日本酒香る「酒々まんじゅう 芳醸菓」

✅通年商品|食感のコントラストが光る「あんころもち おとづれ」

✅冬限定|あんこの沼に引きずり込まれる「ぜんざい福椀」

✅夏限定|小豆の風味がしっかり残る「冷やしぜんざい」

この4品を、筋肉研究者×ボディビルダー×あんこマニアの目線で、五感フル稼働&科学フル稼働でレビューしていきます!

著者:リケジョボディビルダーMISA
筋肉研究者、論文執筆者、元大手製薬会社R&D、パーソナルトレーナー・ピラティスインストラクター・フィットネス世界大会 日本代表経験(2023・2024年)

あんことわんこ。

酒々まんじゅう 芳醸菓とは?

vison井村屋酒々まんじゅう

「酒々(ささ)まんじゅう 芳醸菓(ほうじょうか)」は、三重の豊かな風土に育まれた良質な酒米「神の穂」と、松阪市飯高町のまろやかな硬水でつくった純米吟醸「福和蔵」を練り込んだ酒まんじゅうです。

日本酒のフルーティーで芳醇な香りと奥深い旨みを味わってほしいという想いから「酒」という字を二つ繋げて「酒々(ささ)まんじゅう 芳醸菓(ほうじょうか)」と名付けられました。

中には北海道産のこしあんがたっぷり。通年商品なので、いつ訪れても味わえます。

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

つまり、“地元オールスター”で作られた、地産地消のプレミアムまんじゅう✨


あんころもち「おとづれ」とは?

三重県産餅米のお餅を、北海道産小豆のこしあんで包んだあんころもち。中には細かく刻んだシャリシャリ食感のあんこが練り込まれていて、参道の小石の道を歩く「音」を彷彿させる仕上がりになっています。

伊勢路への「訪れ」と、参道の小石の道を歩く「音」を彷彿させる食感を重ねて、このお菓子は「おとづれ」と名付けられました。

こちらも通年商品です。


ぜんざいは冬と夏で商品が違う

井村屋ぜんざい

井村屋ヴィソンの喫茶スペースでは、季節によって別の「ぜんざい」が提供されています。

  • 10月〜3月:ぜんざい福椀(温)── 焼き餅入り
  • 4月〜9月:冷やしぜんざい(冷)── 白玉入り

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

正直に言うと、「ぜんざい」の文字が目に飛び込んできた瞬間、もう考えるより先に頼んでもうてる。あんこマニアの性やと思います😎


実食レビュー|酒々まんじゅう 芳醸菓

見た目:ほんのり酒色、上品なたたずまい

vison井村屋酒々まんじゅう

お店で受け取った瞬間、日本酒の香りがふわっと立ち上り、「これはただの饅頭じゃない」と察する上品さ。
うっすらとした生成り色の生地には、うっすらと酒のツヤ感。まさに“芳醸”という名前にふさわしい雰囲気です。

食感:ふんわり+しっとり+もっちり

生地はやわらかく、口に入れた瞬間ふんわり。
噛むとしっとりとした弾力がありつつ、どこかもっちり感もあって、日本酒を使った生地特有のなめらかさが口中に広がります。

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

しっとり、もっちり、そして…ふわ〜っとお酒が香ります✨

味わい:酒の香り×こしあんの甘さが絶妙

vison井村屋酒々まんじゅう

中には北海道産小豆のこしあんがたっぷり。甘さは控えめで、まろやかかつなめらか。
そこに純米吟醸酒の芳醇な香りが重なり、まるで“和菓子版日本酒ペアリング”とでも言いたくなる仕上がりです。

🔬サイエンスメモ:日本酒を練り込むと、なぜ「しっとり×もっちり」になるのか?

生地に日本酒を練り込む製法は、見た目の香り付けだけでなく、食感の面でも意味があると考えられます。日本酒に含まれるアルコールやアミノ酸、糖類は生地の保水性に影響し、時間が経ってもデンプンが硬くなる「デンプンの老化(β化)」を抑える方向に働く可能性があります。また、純米吟醸酒特有の華やかな香り(酢酸イソアミルなどの吟醸香気成分)が、蒸したての生地にほんのり移ることで、あの独特の芳香が生まれます。


子供の頃はちょっと苦手だった酒粕のツンとした香りも、大人になると「美味しい」に変わっていたりしませんか?

これって、鼻や舌の感度が鈍くなったから…というわけではなく、脳の中で「警戒すべき刺激」から「複雑で美味しいもの」へと評価がアップデートされていくからだと考えられています。子供の頃は、苦味や発酵臭のような複雑な香りを「未知なもの=ちょっと危険かも」と本能的に警戒しやすいのですが、大人になって色んな食べ物を経験していくうちに、その複雑さこそが「美味しさ」だと脳が学んでいくんです。

ワインやコーヒー、チーズのおいしさに大人になってから気づく、というのもまさに同じ現象。ささまんじゅうに練り込まれた酒粕の香りも、そんな「大人の階段」を感じさせてくれる味わいなのかもしれません。

※この「食体験の学習」は、心理学で「条件づけられた風味嗜好(conditioned flavor preference)」と呼ばれる現象として研究されています(Rozinほか、味覚心理学分野の先行研究)。


実食レビュー②|あんころもち「おとづれ」(井村屋@ヴィソン)※2個440円

見た目:しっとりつややかな、こしあんの衣

三重県産餅米のお餅を、北海道産小豆のこしあんでくるんだ、シンプルながら上品な佇まい。

食感:なめらかの中に、シャリッというアクセント

外側のこしあんは、驚くほどなめらか。口に入れた瞬間、まず滑らかさが広がります。そこに、中に練り込まれた刻みあんこのシャリシャリ食感がアクセントとして効いてきて、「なめらか→シャリッ」という食感の重なりが生まれます。

味わい:甘さ控えめで、あんこ本来の味が主役

甘さは控えめで、あんこそのものの風味をじっくり楽しめる仕上がり。お餅はやわらかく、こしあんとの一体感も良好です。


実食レビュー③|井村屋ぜんざい福椀(冬限定)

見た目:透明感あるあずき色に、うっとり…

井村屋ぜんざい

朱色のお椀にたたずむ、つやつやの粒あんとお餅。
見た瞬間、「これは間違いない」と確信させるビジュアル。湯気から漂うあずきの甘い香りと、お餅の香ばしい香りが混ざり合って、もう幸せの香り空間です。

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

このぜんざい…ビジュアルでもう癒されるやん。

食感

小豆は驚くほどふっくら炊かれていて、皮までやわらか。
甘すぎず、素材そのものの風味を活かした優しい仕上がり。お餅は温かさで少しとろけつつ、モチっと感はキープされています。

味わい:優しい甘さに、心までほぐれる

小豆の甘さはくどくなく、すっと身体に染みる感じ。「甘いものが苦手な人でも、このぜんざいは好き」と言われるのも納得のバランス感。ふっくら炊かれた北海道十勝産の契約栽培小豆に、こんがり焼かれた香ばしい焼き餅、そして伊勢の老舗「酒徳昆布」の汐昆布が添えられていて、甘さの合間に塩気を楽しめる、まさに“甘じょっぱい無限ループ”仕様です。


実食レビュー④|井村屋冷やしぜんざい(夏限定)※880円

2026年7月、ヴィソンを再訪。夏季限定の「冷やしぜんざい」をオーダーしました。

見た目:涼しげなガラスの器に、白玉が浮かぶ

ガラス製の器に、透明感のある小豆色の冷たいぜんざい。中には白玉が浮かび、氷が入って涼しげな仕立てになっています。表面には汐昆布も添えられていて、見た目からも「冷たさ」がしっかり伝わってくる一杯です。

井村屋冷やしぜんざい

食感:もちもちの主役は「焼き餅」やなく「白玉」

井村屋冷やしぜんざい 白玉

冬の「ぜんざい福椀」に入っていたのは焼き餅でしたが、夏の冷やしぜんざいに入っとったんは白玉。もちもちで柔らかい食感が、冷たいぜんざいとの相性抜群です。

味わい:小豆そのものの風味がしっかり

冷たくても、小豆そのものの風味がしっかり感じられます。汐昆布も変わらず健在で、小豆の優しい味わいに、キリッとした塩気がアクセントを添えてくれます。


冬 vs 夏、ぜんざい食べ比べてわかったこと

ぜんざい福椀(冬)冷やしぜんざい(夏)
提供期間10月〜3月4月〜9月
お餅の種類焼き餅白玉
温度温かい冷たい
食感とろけつつモチっともちもちで柔らかい
小豆の風味しっかりしっかり
汐昆布ありあり

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

冷たいものはもっと食べたくなる傾向ありませんか?🙋‍♀️

🔬サイエンスメモ:温かいぜんざい vs 冷やしぜんざい

温かいぜんざいの方が、脳の満足度(報酬感)は高くなりやすいと考えられています。理由はいくつかあります。

まず香り。温かいと揮発性の香気成分が立ちやすく、鼻腔から感じる香りの情報が味覚と統合されて「おいしさ」の知覚が強まります。冷たいと香りが立ちにくく、風味の複雑さが感じにくくなります。

次に胃の反応。温かい食品の方が満腹感に関わるホルモン(CCK・GLP-1など)の分泌がやや強く出るという報告があります(Mishima et al., 2009, Journal of Gastroenterology。冷たいものは同じ量でも「物足りない」と感じやすい傾向があります。

リケジョボディビルダーMISA
リケジョボディビルダーMISA

これ、私も減量期間中はなるべく冷たいものは食べず、夏でも温かいものを食べるようにしています。


まとめ|ヴィソンでしか味わえない“極上のあんこ時間”

井村屋の「酒々まんじゅう 芳醸菓」「あんころもち おとづれ」「ぜんざい」は、いずれもヴィソン限定の体験です。

酒々まんじゅうは、見た目の上品さ、食感の絶妙バランス、そして味の重なり──まるで高級スイーツのような仕上がり。あんころもちは、ひとつのあんこの中に「なめらか」と「シャリッ」という2つの食感を仕込んだ、職人の遊び心が光る一品でした。

そしてぜんざいは、冬と夏で違う顔を見せてくれる──焼き餅からとろける温かい福椀も、白玉がもちもちの冷やしぜんざいも、どちらも小豆そのものの風味を大切にした、井村屋らしい上品な仕上がりでした。

お土産としても、現地でのイートイン体験としても、ここでしか味わえない特別なあんこ体験ができます。


アクセス・購入情報

  • 店舗名:菓子舗 井村屋(VISON内)
  • 所在地:三重県多気郡多気町ヴィソン
  • 販売形態:店内イートイン/テイクアウト/お土産用箱入り販売
  • 酒々まんじゅう 芳醸菓:2個440円
  • あんころもち おとづれ:2個440円
  • 冷やしぜんざい(4〜9月):880円
  • ぜんざい福椀(10〜3月):季節限定

※価格・提供期間は訪問時(2026年3月・2026年7月)時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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