「一度に吸収できるタンパク質は20〜30gまで。それ以上は無駄になる。」
トレーニングをしている人なら、一度は耳にしたことがある「常識」ですよね。でも、この言葉に縛られて、忙しい日も無理に食事を小分けにしたり、食べ過ぎたことに罪悪感を持ったりしていませんか?
実は2023年末、その常識を根底から覆す革新的な論文が発表されました。今日は、筋肉研究者であり現役ボディビルダーでもある私の視点から、この「ゲームチェンジャー」な研究を読み解いていきます!

科学の世界では『何を測ったか』と同じくらい『何時間測ったか』が重要💡今回の論文は、まさに時間軸の勝利👏
常識を覆した「12時間」の追跡調査
オランダのマーストリヒト大学、van Loon教授らのグループによる研究(Trommelen et al., 2023)は、私たちが長年信じてきた「20g上限説」の裏側を暴きました。
これまでの研究の多くは、タンパク質摂取後の評価時間が短すぎた(およそ6時間以内)ことが指摘されています。しかし今回の研究では、12時間という長期間にわたって全身・筋肉の代謝を精密に追跡したのです。
実験の内容
- 対象: 健康な若年男性(運動後)
- 比較: タンパク質 0g、25g、100gを単回摂取
- 結果: 100gを摂取した群は、25g群よりも筋肉を作る反応が大きく、かつ12時間以上にわたって持続しました。

100gのタンパク質を鶏むね肉で摂るなら約450g……。毎日やってたらアゴが鍛えられるどころか、そのうち羽が生えて空も飛べちゃいそう😇🪽(笑)
論文が示した「4つの衝撃的な真実」
この論文が示した結論は、私たちの食事戦略を根本から変える可能性を秘めています。
- アミノ酸がある限り、合成は続く: 血中のアミノ酸濃度が高い状態が続く限り、筋肉の合成率(MPS)は高いレベルで維持されます。

これまでは『一度に吸収できる量には上限がある(マッスル・フル)』と考えられていたけれど、実は『十分な時間をかけて測っていなかっただけ』という衝撃。12時間という長期戦で見れば、筋肉のキャパシティは想像以上に深かった!
- 「摂りすぎ=無駄」は大きな誤解: 大量摂取しても、それがエネルギーとして燃やされて捨てられる(酸化)割合は極めて低く、大部分が組織の合成に利用されます。

『いっぱいプロテインを飲んでも、どうせ尿やエネルギーになるだけっしょ?』なんて皮肉はもう通じないわね 。食べた分はしっかり血肉(特に筋肉💪)になってくれる。コスパもタイパも実は最高やん✨
- 筋肉の「リサイクル」も邪魔しない: 大量摂取中も、古くなった細胞を掃除する「オートファジー(自食作用)」が阻害されることはありません。

『常に食べていると細胞の掃除が止まって不健康になる』という説もあったけれど、筋肉に関しては心配無用 。『合成(アクセル)』を全開にしても、『掃除(リサイクル)』のブレーキはかからない。人体って本当によくできてるわ 。
- 食べた分がダイレクトに材料になる: 筋肉の成長に使われる材料の多くは、体内のストックではなく、その食事から摂取した「外因性アミノ酸」が担っています。

『You are what you eat(君の体は君が食べたものでできている)』を科学的に証明したようなデータ 。トレーニング後の鶏肉やプロテイン、そして私の愛するあんこ🫘が、ダイレクトに新しい筋線維に組み込まれていくのを想像すると……燃えてくる❤️🔥💪

細胞内のスイッチ(mTORC1)がオフになっても、材料(アミノ酸)さえあればエンジンは回り続ける……。シグナルと実態の『解離(Dissociation)』が起きていたなんて、最高にクールな発見!
気になる「腎臓への影響」はどうなの?
「一度にそんなに摂って腎臓は大丈夫?」という声が聞こえてきそうですが、ここもエビデンスで確認しましょう。
結論から言うと、「健康な腎機能を持つ人」においては、高タンパク質摂取が直接的に腎機能を損なうという証拠は今のところありません。
- 長期的な安全性の証明: 体重1kgあたり3.4gという超高タンパク質食を1年間継続しても、腎機能に悪影響は見られなかったという報告があります(Antonio et al., 2016)。
- 「負荷」は「適応」の範囲内: タンパク質を多く摂ると腎臓が活発に働き、ろ過量が増えますが、筋トレで筋肉が太くなるのと同様の「生理的な適応(Hyperfiltration)」であると考えられています(Martin et al., 2005)。
- ただし注意点も: すでに軽度の腎機能低下がある方の場合は、高タンパク質が負担になるリスクも指摘されています(Knight et al., 2003)。自分の健康状態を知ることは、スマートなボディメイクの第一歩ですね。
MISA’s Smart Style:忙しい日のための「戦略的ドカ食い」
私はこのエビデンスを、「忙しい日のセーフティネット」として活用しています。
研究や仕事でどうしても食事が小まめに摂れない日。そんな時は、あえて一食のタンパク質量をガツンと増やす。そうすることで、その後の12時間近く筋肉を分解(カタボリック)から守り、合成を維持し続ける「貯金」ができるのです💡

「3時間おきに食べなきゃ」というストレスでコルチゾールを出すより、エビデンスを味方につけて「今は100g食べて12時間戦う!」と決める方が、心も体もアナボリック(同化)だと思いませんか?
まとめ:科学という「地図」を持って身体を創る
科学は常にアップデートされています。古い常識に縛られて、食事を楽しめなくなるのはもう終わりにしましょう。
自分のライフスタイルに合わせて、時には大胆に、時には繊細に。データという武器を持って、もっと自由に、もっとスマートにボディメイクを楽しみましょう!

私は現在も筋肉の研究を続けています。今後も研究過程で発見した役立つ情報を、私の実体験と共にお届けしていきたいと思います✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🎶

コメント